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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2013年6月28日金曜日

メールマガジン「マドレ☆タイムズ」創刊しました!

こんにちは!マドレボニータ事務局の北澤ちさとです。
5月・6月はマドレ基金で産後クラスを受講された双子の母の介助ボランティアとして参加したり、
「踊れるカラダづくり講座」に参加したり、ご参加者のみなさんと一緒に気持ちよく汗を流しております!


こちらの新ブログでもどうぞよろしくお願いいたします★

さて、このたび、マドレボニータのメールマガジン「マドレ☆タイムズ」を創刊しました!
以前から念願だったメールマガジン、このたび一念発起して
有志のインストラクター・スタッフで編集部を結成!

タイトルの「マドレ☆タイムズ」は、
Facebookのマドレボニータ正会員グループで、
その名称の募集(たくさんのアイデアが出ました!)と投票を行って決定いたしました。

主にマドレボニータの産後クラスを卒業された方を想定した編集となっておりますが、
マドレ初心者の方でも、また会員のみなさまのように「マドレについては結構くわしい!」
という方にも楽しんでお読みいただける内容となっています。

肩肘はらずに楽しく読めて、マドレスピリットに触れられますよ☆
そしてなんと、マドレボニータといえばアノ人!という女性も登場…!?

これからも月1回配信していきます。次回は7月中旬発行となりますので、
「読んでみたい!」という方はぜひ、以下の登録フォームよりお申込みくださいませ。
登録は無料です。また、公式サイトにバックナンバーページも用意する予定です

メールマガジン編集部一同、ご登録をおまちしています★
▼登録フォームはコチラから(1分で登録完了!)
http://bit.ly/11Y2OvV

(文責:マドレボニータ事務局 北澤ちさと)

2013年6月24日月曜日

一流のインストラクターになる人とは(【発掘★マドレスピリット】より)

発掘★マドレスピリット】メールマガジン『マドレ★タイムズ』より

こんにちは!マドレボニータ事務局の卜部(うらべ) 眞規子です!

このコーナーでは、マドレボニータが設立された当初から一貫して変わらない
精神=「マドレスピリット」を今一度じっくり読み深めていただきたい!と、
マドレボニータ公式ブログを遡ってご紹介していきます!

記念すべき第1回は、マドレボニータの“プロフェッショナリズム”
をガツンと感じていただける、この記事です。

**********************************

▼『一流のインストラクターになる人とは』2007.03.29記(吉岡マコ)

代表のマコです。
昨日は産後セルフケアインストラクター養成コースの説明会&体験会でした。

先日の、認定試験についての記事でも書きましたが、
マドレボニータは産後のボディケア&フィットネス教室の活動を始めて
もうすぐ9年。
とうとう、この秋からは10ねん目にはいります。
(なにげにほぼ日刊イトイ新聞と同じなので図々しくも密かに励みにしています。)

やめずにコツコツやってきた甲斐あって、
産後セルフケアインストラクターという職業もすこしは認知され、
その職業の素晴らしさも理解されるようになってきました。
(なによりもパートナーからの理解が、最近は本当に顕著です。)


また、それだけでなく、実際に
産後プログラムの必要性が理解されつつあり、
お仕事の依頼もずいぶん増えてきました。
このプログラムをナビゲートできる、
良質なインストラクターが、ますます求められています。

だからこそ、
ちゅうとはんんぱなインストラクターを輩出したくない、
という思いがあります。

なので、
厳しいことを、いわなければならない場面もでてきます。

というわけで、
今日は、厳しいことをいろいろ書きます。

そこで、
へこんだり、萎縮したり、いい訳したり、する人は、
インストラクターにはなれないです。


先に言っておきます。

あと、思いだけでは、インストラクターにはなれません。
体を動かさない人は無理です。


先に言っておきます。


ところで、
昨日の説明会で、
「本当のリズム感とは」ということで、
まず音楽を聴き、太鼓の音を聞き取り、
両手をつかって、16ビートを正確に刻みつつ、
その太鼓の音のところにアクセントをいれる、
という練習をしてみたのですが、
1人もできた人はいませんでした。

右左右左右左右左右左右左右左右左
●○○●○○●○○○●○○○○○
12345678910111213141516

(●のところがアクセント)


でも、これは、練習すれば誰でもできるようになるものであり、
「ワタシはもともとリズム感がないので」と、
練習する前からいい訳する人をゼロにしたい、
という思いから導入された練習法です。

(おどれるからだ作り講座にでてくれたNさんは、
インストラクターじゃないのだけど、2週間後のレッスンでは、
ばっちりできるようになっていました。
リズムをメモって帰って、電車のなかでも練習していたそう。)

ちなみに、
「アタシはもともとリズム感がなくてどんくさいから」
と、先回りして自分のハードル下げをするような態度は、
ただの「保身」であり、
私たちは、年をとればとるほど、無意識のうちに、
この保身というやつに身を委ねてしまいがちですが、
気をつけたいものです。


ところで、この練習。
両手が空いていれば、どこででも出来ます。
さて、昨日の説明会に参加した人で、
帰り道に、両手で自分の太腿をパタパタ叩いて練習した人は、
どれだけいるでしょうか。

こういう具体的な行動を、
自分で見つけて、コツコツ積み重ねることができる人が、
一流のインストラクターになるとおもいます。
意気込みとか、思いだけでは、実力はついてこないのです。

「帰り道にリズムどりのおさらいをするなんて、
思いつきもしなかった・・・」
という人は、ちょっと考え直したほうがいいとおもいます。
思いだけでは、インストラクターにはなれないのです。

また、
インストラクター養成コースでは、
自分の向き合いたくない部分にも向き合わなければならないかもしれません。
でも、そこをつらくても笑顔で駆け抜けた人だけが、
一流のインストラクターになれるのではないかとおもいます。


人は、
いい訳や、へこみや、萎縮や、保身には
感動しないのであって、
体をつかって本気で何かに取り組んで、結果を出した先に、
感動があるのだとおもいます。

『フラガール』みたいに。



先日、なかなか結果がでない人が
「これでも本気なんです」「がんばってるんです」
と言って来たのにたいして、

私は、
「本当に本気ならば、
こんなところでいい訳している時間さえもったいないはず、
本気ならば、悔しくて言葉も出ないはず。
黙って帰って、結果でるまで練習してくるのが、
本当の本気というもの。」

といいました。
軽々しく本気なんて言葉つかわないでほしい、と。


いろいろ厳しいことを書きましたが、
もし、
へこんだり、
萎縮したり、
されるかたがいらっしゃいましたら・・・・・、

「へこみ」「萎縮」についてのマドレボニータ的解釈は、
以下のとおりです。

「へこみ」は、
実は「傲慢さ」「無知」のあらわれであること、
たとえば、ダメだしにへこむという態度は、
自分の練習不足、鍛錬不足を見てみぬフリをして、
自分を過信しているだけの態度であること、
自分の力量を把握していたら、

ダメだしをされても、
ストレスよりは感謝の気持ちを感じるはず。

「萎縮」は、
自分のうしろめたさを隠すために、
相手を先回りして攻撃する行為であること。

2007.03.29記(吉岡マコ)


2013年6月21日金曜日

【マドレ☆タイムズvol.1】マドレボニータのメールマガジン創刊します!

メールマガジン『マドレ☆タイムズ』購読登録受付中!(無料)
マドレボニータでは「マドレボニータのことがもっとわかる!」月刊メールマガジンを配信しています。
マドレボニータの教室・講座にお申込みの方とNECワーキングマザーサロンまたはサミットにご参加いただいた方にお送りする他、購読をお申込みいただくことでもお読みいただけます。
配信から1ヶ月を経過したバックナンバーは公式ブログに順次掲載いたします。

まだブログに掲載されていない最新号は、購読をお申込みいただいた方のみご覧いただけます(購読申込完了メールにて最新号特別公開ページのURLをお知らせします)。

バックナンバーをまとめてお読みになりたい方はこちらから
メルマガ購読希望の方はこちらから


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マドレ☆タイムズ

NPO法人マドレボニータ http://www.madrebonita.com
≪メールマガジンvol.1【創刊号】≫ 2013年6月21日(金)発行

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*このメールはマドレボニータの教室・講座にお申込みくださった方と
購読をお申込みくださった方にお送りする、
「マドレボニータのことがもっとわかる!」メールマガジンです。

ごあいさつ
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こんにちは!マドレボニータの吉岡マコです。はじめましてのかたも、
お久しぶりのかたも、これからどうぞよろしくお願いいたします!私たちの
長年の夢だったマドレOGメルマガがこうして「マドレタイムズ」という形で
創刊し、みなさまにお届けできることを嬉しく思っています。

マドレボニータの日々の活動の根底に流れるマドレスピリットを様々な
角度から掘り下げるメディアとしてこのメルマガをお楽しみいただければ
嬉しいです!クラスを卒業しても、マドレがこういう形でみなさんと
つながっていけたらと思います。(代表:吉岡マコ)
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【1】ボニータの部屋
【2】発掘★マドレスピリット
【3】ようこそ8cafe ~スタッフは見た!養成コースの日々~
【4】入会メッセージのご紹介
【5】ストップ風疹~「先天性風しん症候群(CRS)」から赤ちゃんを守ろう
【6】マドレボニータよりお知らせ

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【1】ボニータの部屋
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ハーイ。私、ボニータ。マドレボニータのアイコンで顔なじみよね。

今をときめくツイッターやフェイスブックも好きだけれど、実は昭和なオンナ。
こうやって長く書く方が好きなのよねー。ホントは毛筆で書きたいぐらいだわ。
ま、このメルマガでは私の素性も少しずつ詳らかにしていければと思うわ。
あ、「つまびらか」ね。ネット用語とかには中々なじめないのよー。

って、言葉や表現にはうるさいのよ、私。というわけで、世の中にツッコミを
入れる「ボニータの部屋」記念すべき第1号では、呼称問題を取り上げるわ!

産後クラスを受講された方は、みなさんお気づきだと思うけれど、
マドレボニータ界隈では「○○ちゃんママ」「お母さん」という呼び方はしないの。
必ずその人の苗字、2週目以降距離が縮まったら、呼んでほしいお名前で呼ぶわ。

というのも、相手へのリスペクトを込めてのことよ。「○○ちゃんママ」って、
その人の一面しか見ていない。…っていうか、「ママ」って銀座のママとか、
スナックのママ想像しちゃわない?パパは愛人を想像しちゃうし。あ、これは
職業差別じゃなくてよ。

そもそも、ママとかお母さんって、本当の対象に向ける呼称よね。小学校でも
教えられたわよね。自分の身内を誰かに伝える時は、「父、母、兄、姉、妹…」
って。ボニータの時代は友達に「うちのお母さんが…」なんて言おうものなら、
訂正されたわー。あ、そもそも私も自分のこと「ボニータ」って変よね(笑)。

要するに、呼称って人と人との関係性が見られるところなのよね。

・・・ということで、今後も世の中にボニータ視点で世の中にツッコミを入れて
いくわ!乞うご期待☆
質問や「コレに是非ツッコミをー」なんてリクエストも受け付けるわー。

【文責:ボニータ】

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【2】発掘★マドレスピリット
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こんにちは!マドレボニータ事務局の卜部(うらべ)眞規子です。
吉祥寺クラス・杉並子育て応援券クラスなどの講座受付を担当しています。
あ、見覚えある名前!と思ってくださった方、ありがとうございます^^

このコーナーでは、マドレボニータが設立された当初から一貫して変わらない
精神=「マドレスピリット」を今一度じっくり読み深めていただきたい!と、
マドレボニータ公式ブログを遡ってご紹介していきます!

創刊号の記念すべき第1回は、マドレボニータの“プロフェッショナリズム”
をガツンと感じていただける、この記事です。

▼『一流のインストラクターになる人とは』2007.03.29記(吉岡マコ代表)
http://plaza.rakuten.co.jp/madrebonita/diary/200703290000/

「人は、
いい訳や、へこみや、萎縮や、保身には
感動しないのであって、
体をつかって本気で何かに取り組んで、結果を出した先に、
感動があるのだとおもいます。」

インストラクターに関心がある方だけでなく、どんな立場である方でも
「一流のそれ」でありたいと思うならば、ぜひ読んでいただきたい記事。

トレーニングを「やらされている」と感じているうちは、まだまだ。
(だから、言い訳が出たりするのかも)
「一流のそれ」でありたいがために、日々何をしていても意識が常に
そこに向いているために、自発的に、渇望して、行動が生み出ているんだと
日頃周囲のプロフェッショナルな人々と接しながら、感じています。

お読みいただいた感想を、ぜひお寄せいただけると嬉しいです!
ツイッターはハッシュタグ「 #マドレタイムズ 」をつけてつぶやいてください☆

【文責:マドレボニータ事務局 卜部眞規子】

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【3】ようこそ8cafe ~スタッフは見た!養成コースの日々~
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こんにちは!マドレボニータ事務局の北澤ちさとです。このコーナーでは、
「産後のボディケア&フィットネス教室」を開催する「産後セルフケア
インストラクター」が誕生する過程をみなさんにご紹介したいと思います。

マドレボニータの産後セルフケアインストラクター養成コースは、6ヶ月間毎日
課題に取り組み、身体づくり、インストラクション、運動生理学や解剖学など、
プロフェッショナルとして活動するために数多くの項目を学びます。

▼養成コースの詳細はこちらでも紹介しています
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=118

3月より始まった、養成コース第8期にエントリーしているのは、
埼玉県所沢市の三上安代さん(まっちゃん)と
奈良県香芝市の石田千陽さん(はるちん)のお二人。

YoutubeやGoogleドライブなどのツールを用いて自宅で毎日課題に取り組み、
先日5月30日には東京にて「実技試験」が行われました。

先輩インストラクターや事務局スタッフも生徒役として参加。
産後クラスで行うボールエクササイズやセルフケアのデモンストレーションを
シニアインストラクターが見守るなかで行います。
緊張度MAX!の試験ですが、笑顔もインストラクターの大切なポイント。

▼養成コース担当講師 仲井果菜子インストラクターのブログより当日の様子
http://blog.livedoor.jp/kanakom819/archives/52058023.html

そして試験の結果、実技試験で求められる合格の基準に達していなかったため、
お二人は合格には至りませんでした。

「えー!奈良からせっかく来たのに!?厳しい!」と思われるかもしれませんが、
産後の女性が本当に心身を立て直すためのプログラムをお届けするために、
産後セルフケアインストラクターのクオリティを妥協することはできません。

試験の講評は笑いあり、厳しい言葉もあり、涙もあり…ですが、
この場にいる誰もが、お二人が産後セルフケアインストラクターとなって
もっとたくさんの方にマドレボニータのプログラムを
伝えてもらいたい、と思うからこそ、言葉にも熱がこもります。

果たして、次回試験はどうなるのか、そしてお二人のデビューは!?
ぜひ、私たちインストラクターやスタッフと共に、みなさんにも見守って
いただけたらと思います。

▼養成8期生の日々の様子
【マドレボニータ養成コース8期生の鍛錬(1)】
http://togetter.com/li/492670

【文責:マドレボニータ事務局 北澤ちさと】

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【4】入会メッセージのご紹介
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=139
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マドレボニータでは会員(正会員・賛助会員・法人会員)を募集しております。
機関誌『マドレジャーナル(正会員限定)』や会報・メールレターをお届け
するほか、会員さん限定イベントや、プロジェクトへご参加いただくこともでき、
産後クラスで得たつながりがさらに広がります★

現在、会員さんは約350名。年度末である9月までに、500名!を目指して
活動中です。賛助会員なら、会費は一日当たり6.8円から!
みなさまのご入会をお待ちしております。

こちらでは、ご入会くださった方からのメッセージをご紹介いたします。

◆1人でも多くのお母さんが産後ケアを受けられるようになることを願って!
微力ながら応援させていただきます!(渡辺 大地さん/埼玉県:正会員)

◆「美しい母」が増えれば世界はもっとよくなるはず!ということに共感しました。
女性のライフイベント☆お産☆の前後に関わる仕事に携わりたくて今、勉強中
です。(門出 智子さん/兵庫県:正会員)

◆産後ウツの直前(?)から引きもどしてくれたことにありがとう。
一人でもたくさんの女性にマドレが届きますように。
(S.Aさん/沖縄県:賛助会員)

◆遅ればせながら…産後クラス参加からもうすぐ半年近く経過しますが、
いまだに卒業生繋がりでムネアツな活動(外部:わだっち、内部:ニューズ
レター編集部、wms)に参加して充実の日々を過ごしています!これからも
マドレとともに…と思ったので。
まずは賛助会員から、よろしくお願いします!復職後は正会員へ…。
(M.Sさん/東京都:賛助会員)

▼会員制度の詳細・お申込みはこちらからどうぞ☆
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=139

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【5】ストップ風疹~「先天性風しん症候群(CRS)」から赤ちゃんを守ろう
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こんにちは。事務局スタッフの太田智子です。
現在、社会問題となっている「風疹」の流行。みなさまもテレビの報道などで
目にされているかと思います。

風疹に免疫を持たない女性が妊娠初期に風疹に感染すると、赤ちゃんの目や耳、
心臓などに障がいが出る「先天性風しん症候群(CRS)」となるおそれがあり
ます。しかし、妊娠中は風疹の予防接種を受けられません。そんな中、
風疹の感染者数は既に昨年1年間の患者数の約4倍のペースで増えています。

産後ケアに取り組み、日々産前・産後の方々と接しているマドレボニータは、
このたび「ストップ風疹プロジェクト(NHK)」に参加し、状況と対策に
ついての発信と団体内での対策を進めていくことといたしました。

下記の公式サイトにて、ぜひ知っていただきたい情報と団体の対策について
お伝えしております。
また、妊娠経験がおありの方へ、妊婦検診時の風疹の抗体検査の価の確認も
お勧めしています。

根本的な問題の解決(今回の流行の収束と、今後流行を繰り返さないということ)
のためには、妊娠を希望する女性や妊婦のパートナーだけが対策をすればいい
わけではありません。
ぜひご一読いただき、あなたのパートナーやご友人にもお声掛けください。

▼NPO法人マドレボニータ「ストップ風疹プロジェクト」参加のお知らせ
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=12950

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【6】マドレボニータよりお知らせ
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▼『NECワーキングマザーサロン』今年も全国で始まりました!
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=12909

▼6/26(水)NHK Eテレ『ハートネットTV(20:00~20:29)』で
マドレボニータの「産後白書」を取り上げていただく予定です。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/26.html

▼吉祥寺周辺の教室・講座情報はこちらから!
http://plaza.rakuten.co.jp/madrebonita/diary/201305280000/

▼全国約50ヶ所で開催中!『産後のボディケア&フィットネス教室』
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=112

▼妊娠したら『にんぷクラス』へ!
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=5297

▼社会的に孤立しがちな母親たちのクラス参加をサポートする
『マドレ基金』ご利用・ご支援のご案内
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=5980

▼古本でマドレボニータを応援できる『チャリボン』が始まりました!
http://www.charibon.jp/partner/madre/

▼「いいね!」で始める社会貢献『gooddo』、Facebookをお使いの方はぜひ!
http://bit.ly/14mpuso

【編集後記】テーマ☆メルマガ創刊にちなみ「最近はじめたこと」

◎この春はじめたことはダンス!今期のマドレボニータの『踊れるからだづくり
(全4回)』を受講し、EテレでEXILEが子どもたちにダンスを教える番組
『Eダンスアカデミー』を録画して繰り返しやっています。ダンスは運動神経が
よく、身体の柔らかい人しかやる資格はない…くらいの思い込みをしたまま
大人になってしまいましたが、全くそんなことはありませんでした!
身体を思いっきり動かす喜び、どうしたらできるようになるかをよく観察し、
考えてくりかえし練習し、できなかったことができるようになる達成感。
まだまだ入口に立ったばかりですが、生活全体にいろんな影響を与えられている
ことを実感しています。(太田)

◎最近はじめたこと、それは朝の「ご飯」。今まで朝は手軽にパン!だったんで
すが、思うところありご飯に!朝、ご飯の炊けるいい香りを味わってます!
おかずは以前と変わらずウィンナーと卵...お味噌汁の具に悩む日々^^;
と言いつつ、たまにパンも食べたくなるので、天然酵母のパン屋さんに
週末はお世話になっております~。(竹下)

◎5月から、3歳児の音楽教育の講習に通いはじめました。私は、産後セルフケア
インストラクターとして活動していますが、もともと行っていた音楽教室の
講師としての仕事もしています。どちらの仕事も、人に色々なことをお伝えする
仕事なので、どう表現するといいか、考察する毎日です^^。
産後クラスや音楽教室に来てくださっている子どもたちが大人になる頃には、
すべての母となった女性が産後ケアを受けられる世の中にしていたい!!
そう思って活動しています☆あ、話がそれてしまいました~!(若菜)

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
【 編集発行 】特定非営利活動(NPO)法人 マドレボニータ
(マドレタイムズ編集部/卜部眞規子・太田智子・北澤ちさと・竹下浩美・
 ボニータ・吉田紫磨子・若菜ひろみ)
【公式サイト】http://www.madrebonita.com
【Facebook】http://www.facebook.com/NPOmadrebonita
【ツイッター】http://twitter.com/madrebonita
→メルマガの感想をハッシュタグ「#マドレタイムズ」にてお寄せください!
【お問い合せ】info@madrebonita.com (事務局)
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2013年6月7日金曜日

基本から対策までわかる!「風疹」問題/産婦人科医インタビュー

こんにちは。事務局スタッフの太田智子です。
tomoko_ohta
今、風疹の流行が大問題となっています。マドレボニータでも「ストップ風疹プロジェクト」に参加し、赤ちゃんの「先天性風疹症候群」をなくすため、流行を終息するための取り組みをスタートしました。
→詳しくは公式サイトをご覧ください

そこで、今日は私太田がパーソナリティを務める地元西東京市のコミュニティFMの番組「FM西東京 kirakira☆アヴェニュー」で放送しました、風疹の流行と対策についてのインタビューをご紹介します。
(私の個人ブログからのコピーです)

公衆衛生学がご専門の産婦人科の先生に、今回の流行について基本的なことからがっつりお伺いしました。
ラジオでお話いただいた内容を、ほぼそのまま書き起こしましたので、長いです。
でも、ものすごくわかりやすいと個人ブログでも好評いただいた記事となっています。
他の人にも知ってほしいと思ったら、よろしければこの記事をお勧めくださいね。

ゲストの太田寛先生にはこの書き起こしの原稿の確認や加筆にもご協力いただきました。太田先生、本当にありがとうございます。


***
ゲスト:
太田 寛(おおた ひろし)先生
慈桜会 瀬戸病院 産婦人科医師/北里大学 医学部 公衆衛生学 助教

1989年京都大学工学部電気工学科卒業後、日本航空株式会社羽田整備工場に勤務。2000年東京医科歯科大学卒業。茅ヶ崎徳洲会総合病院産婦人科、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、2009年北里大学医学部公衆衛生学助教に。2012年瀬戸病院産婦人科勤務、現在に至る。平成21年度厚労科研費補助金「新型インフルエンザ対策(A/H1N1)妊娠中や授乳中の人へ」パンフレット作成委員。日本医師会認定産業医、日本産科婦人科学会専門医。


――まず、風疹とはどういう病気なのでしょうか? 

一言で言えば、体にぶつぶつが出る病気ですね。みなさんは子どものときにかかって、終わってしまっている病気と思うかもしれないんですけど、そう簡単な話ではありません。まず、うつりかたは「飛沫感染」といって、インフルエンザと同じですね。つばとか、そういうのでうつる。患者のくしゃみの中のつばを吸い込んでしまったり、つばが手にくっついたりして、顔、目、鼻を通してうつるようなうつり方です。2〜3週間くらい潜伏期間があって、ぶつぶつが顔と体に最初に出て、数日で手足に広がって、3〜4日ぶつぶつが出て、長くて1週間くらい出る人もいますけれども、その程度で治っていく。だから、別名「三日ばしか」とも呼ばれています。病気自体は比較的軽くて、重い病気にはなりにくいです。数千人にひとりくらい(重く)なることはありますけど、だいたい軽く終わります。

昔は子どもが友だち同士でうつって…ということもあったんですが、今はワクチンが非常によくなって、かつみんなが打つようになったので、お子さんの患者はかなり少ないですね。今のお子さんはMRワクチン(風しん麻しんワクチン)というのを1歳のときと、小学校入学前の2回打っているはずですね。そこで2回打っていれば、ほぼかからないので、子どもたちにあまり患者はいない、ということです。


――今回の流行ですが、なぜ今ここにきて流行っているのでしょうか?

ワクチンを打っていない大人が大勢いるから、です。さっき、軽い病気だと言ったのに、何でこんなに何度も何度もテレビニュースでも流れるかというと、これはもともと軽い病気なんだけど、妊婦さんにうつると、うまれた赤ちゃんに障がいを残すことがあることが大きな問題だからです(先天性風疹症候群)。妊娠の初期に、もしそのお母さんに免疫がなくてですね、風疹にかかるとそれがお腹の赤ちゃんにうつってしまって、妊娠の時期によっては50%~70%くらいの確率で赤ちゃんに障がいが出ると。障がいというのは、具体的に何かというと、うまれたときから白内障で目が見えない、心臓に穴があいてうまれてくる(後で手術をしなければならない)、あとは耳が全く聴こえない状態でうまれてくる、まあそういうものです。

耳が聴こえないということは現代でも治療しようがないんですね。心臓病や白内障は手術をすれば良くなる場合もあります。しかし、赤ちゃんですからね。負担も大きいですよね。と、そういうことが起こるというのが、今問題となっているわけです。病気自体は軽いんですけど、妊婦さんがうつってしまったときの、赤ちゃんへの感染による障がいが問題になっています。


――妊婦さん自身が、流行への対策としてワクチンを打つ、ということはできないというのは本当ですか?

はい、そうですね。風疹のワクチンは「生ワクチン」という、ウイルスを弱くして、それを打つことによってその病気の免疫をつける、というようなシステムのワクチンです。なので、ウイルスが実際に体の中で増えることがあるので、妊娠してしまったら、逆にその「先天性風疹症候群」を誘発してしまう可能性があるので打てない、ということです。

ただし、間違いで妊娠しているのに打ってしまった…という人は世界中にたくさんいるのですが、ひとりもワクチン接種によって先天性風疹症候群というその障がいを起こした子どもはいないので、妊娠してるのにワクチンをうっちゃった、という人はそんなに心配しなくてもいいです。ただ、わざわざ打ってはいけません。


――流行には、季節要因はあるのですか?また今後の流行拡大、または終息の見通しというのはたっているのですか?

普通は春先からはやる病気なんです。なので、これから爆発的に…まあ既に爆発的なんですけど、これからさらに増えるんじゃないか、と恐れている専門家も多いですね。だから…どうやって止めるか、ということですね。で、流行が止まるかどうかということに関しては、今からどれだけの人がワクチンを打ってくれるかによって決まります。

流行を止めるには、人口の95%くらいの人が免疫をもっていれば、次々とうつるという連鎖は止められることがわかっています。だから、以上の人がワクチンを打って、と言っても実はワクチン接種で免疫がつく人は実際には100%ではないので、100%の人がワクチンを打てば、95%以上に免疫がついて、一部免疫がつかない人がいても、隣の人にうつっていかないので、流行は止まる、と。それがいつ達成されるかで、流行が止まります。ワクチンで止めるのか、かかりまくって(結果として免疫がついて)止まるのか。


 ――現状は何パーセントくらい、という数字は出ているんですか?

大人だと…8割くらい、まあ年代によってちょっと違うんですけど、8割くらいですかね。流行が止まる数値ではないです。このまま対策が進まずにワクチンをうたない人が多いままだと、多くの方が感染して、妊婦さんにもうつって、そうすると赤ちゃんが…その1年後くらいに障がいをもってうまれてくるということです。さっきから問題にしている赤ちゃんの障がいというのは、風疹が去年の秋くらいから流行していて、そこから今(4月8日現在)までに全国で合計8人確認されています。ただし、一番軽い障がいは耳だけ聴こえない、というものなので、今までうまれた赤ちゃんの中で先天性風疹症候群の影響で耳が聴こえない、というのがまだわかっていない場合があるかもしれないんですよ。昔、沖縄ではやったときに、米軍機が飛んでいてもスヤスヤ眠っている子どもがいる、ということでこうした障がいがあることわかった、というような話もあるので…。

【参考】年代別風疹抗体価保有状況

”少なくとも”8人はうまれている、ということです。今実際妊娠を続けている人で、お腹の中の赤ちゃんが多分その障がいをもっているであろう、という方もまだいるはずなので、増えるのは確実です。年間105万人くらい赤ちゃんがうまれるんですけど、その中で「たった8人じゃないか」といわれてしまうと、予防しなくていいじゃないか、という話になってしまいます。そういうことをいう人も、ときどきいますね…。でもまあそこまではいわない人でも、では他の人の赤ちゃんのためにワクチンを打つかといわれればね…打ってほしいですけど、僕はうちますけど、そんなの自分とは関係ない…といわれてしまえば、それまでですよね。

また、中絶という選択をした人は統計には出てきにくいということも、忘れてほしくないです。


――でも、この流行をとめるためには、家族や周囲に妊婦さんがいなくても、「妊娠」ということが身近にないライフステージの人も対策をしなければ、終わらない、ということですよね。


そうですね。今までも、毎年そういう赤ちゃんはひとり、ふたりうまれていたんですけど、去年くらいまでは、その風疹が誰からうつったのかがわかっていたんです。つまり、それほど流行していなかったので、旦那さんがかかっていたとか、同僚がかかってうつったって感染経路がわかっていたんですけど、今年になってからは、どこの誰からうつったのかがわからない風疹をもらって赤ちゃんがそうなった、という例が増えています。つまり、流行しているので、電車のなかでうつったかもしれないし、隣に座った誰かだったかもしれない…というのが増えていて、そう言う意味ではもう、「関係ない」と思っている人も全員がワクチンを打って、かからないようにしてくれないと、そういう赤ちゃんがうまれることは防げない、ということですね。


――では、具体的に免疫をもっている人を増やす方法なんですけれども、もうこれはワクチン接種、ということなんですね?

もうワクチンしかないですね。もともとぶつぶつがでる1週間くらい前から感染力があるとされているので、「かかった人は出歩かない」っていうのは解決になりません。ぶつぶつが出る前は「かかっていても気付けない」んですから、無理ですよね。だから、ぶつぶつ出ちゃったから家にこもっていればいいや、ではだめです。その数日前から接触した人全員に「オレかかったよ」と言いまくって、「ごめんねごめんね」って言わないとだめということですよね。でももちろんそれは難しいですよね。さらに15%から30%くらいの人はぶつぶつも出ません(注:不顕性感染)。だから、ぶつぶつが出ていなくて、ウイルスをまき散らしている人が、たぶんそこかしこにいるかもしれないんですよ…(注:不顕性感染の場合は、感染する力は弱いと考えられていますが、はっきりとはわかっていません)。


――そのように対策が必要とわかったところで、今、自分に免疫があるのか、ワクチンを接種したほうがいいのかわからない、という人も多いと思うんですが、そういった人はどうすればいいのでしょうか? 

ワクチンをどういう人が打てばいいか、なんですけど、まず妊娠を考えている女性は当然ですね。妊娠する前に打ちましょう。避妊している人であっても、いつ避妊に失敗して妊娠するかわからないですから、打ってもらいたいです。

次に大事なのが「男」。今、流行の9割が大人と言いましたけど、80%以上は「大人の男」なんですよね。もともと赤ちゃんに影響がでる問題というのはわかっていたので、女の人には、ある程度ーーまあ制度の変更でちょっと差はあるんですけどーー、女の人にはそこそこワクチンを打ってるんですよね。なんですけど、男の人は、妊娠とは関係ないよ、とほったらかしにされていた時代があるんですよ。しかし、男女に打たないと効果がないことがわかったので、今の子どもたちは、男も女も打っています。でも、今大人になっている男の人たちは、十分なワクチンを打ってないんですよ、ずーっと。なので、今かかっている8割方は男で、男ががんがん流行させているので、それが妊婦さんにうつって、そういう赤ちゃんがうまれている、という現実があるんです。

なので、ぜったい男の人の人には打ってもらいたいです。で、その中でも打たなくても良いかな?という人がいます。「確実に2回風疹のワクチンを打った」という記録が母子手帳にあれば、まあうたなくてもいいです。あと、「本当に」昔に風疹にかかったことがあるんだったら、うたなくていいです。「本当に」というのはですね…、親に「おまえ風疹にかかったから大丈夫だよ」といわれているひとは結構いるんですけど、実はその風疹の診断は「ウソ」だったりするんですね。半分くらい違う、というようなデータもあります。「ただちょっとぶつぶつって出た」というのを「あ、これ風疹だよ、たぶん」くらいの診断でやられていたりとか、他に「はしか」もぶつぶつが出るし、「突発性発疹」もぶつぶつが出るので、他のぶつぶつの出る病気と間違えて…まあ別に間違えてもどうせ治っちゃうのでね、(かかったひとの体調という面では)問題ではないんですけど、当時は医師も現在のような問題になると思っていないですから、「まあ風疹だよ」というような診断をやっていたり、親が勘違いしたり、ということがけっこうあるらしいんです。

実際産婦人科の外来でも旦那さんがついてくるのでね、妊婦のだんなさんには絶対にうて、と言うんですけど、「いや、僕昔かかったんですよ」、と言われて、「本当ですか?」ってもう一度聴くと、「いや、たぶん…そう思うんですけど…」みたいなね。だいたいは自分の記憶はない時期のことですしね。中学生くらいにかかったんであれば、やや信用してもいいんですけど…。現代なら採血で本当にそれが風疹かどうかはわかるんですけど、昔はそこまではしなかったので、「絶対かかった」と言い切れない人は、ワクチンを打ってと言ってますね。

しかも、過去にかかっていて、免疫がある人がワクチンを打っても問題は何もないので、一回かかったかどうかあいまいでわからないな、という場合は、うつほう、安全側で考えてほしいですね。 MRワクチンならはしかの予防にもなるし。


――まさにそういった質問が妊婦さんから寄せられています。「夫が抗体があるか不明な場合、抗体があるか検査するのと予防接種であまり値段が変わらない気がするので、抗体のあるなしにかかわらず、いきなり予防接種してしまってもよいのでしょうか?また、妊娠後の検査で風疹の抗体に問題なし、と言われた場合は例え家族や身近な人に風疹が出たとしても、隔離するなどそれ程気をつけなくてもいいんでしょうか?」

まず、旦那さんは、そのままワクチンを打つことを勧めます。もちろん採血して、免疫があるかないかを調べて、なかったらうつ、というのでもいいんですけど、そうするとうつまでにタイムラグが生じてしまうんですよね。会社休んで採血に行って、後日結果を聞きに行って、あ、免疫なかったからうつ、と…免疫があったならいいですけど、そういうことをやっていると、忙しいビジネスマンは下手すると1か月、2か月とのびちゃうんで、それよりは一発バンと打ったほうがいいということで、うつことを勧めています。

それと、妊婦さんが免疫があるといわれたとしても、その「ある」というレベルが実はいろいろなんですよね。すごくある人と、まあある、という人がいるので、やっぱり、身近にそういう感染者がいると、ふってくるウイルス量がとても多いので、もしかしたらその免疫を破ることもあるかもしれないです。なので(感染者は)隔離はしたほうがいいと思いますけどね…。たとえ免疫があっても隣に風疹にかかった夫がいたら嫌でしょう。ただ、赤ちゃんに障がいがでるのは、妊娠の20週くらいまでです。なので、20週をこえていれば、赤ちゃんのそういう大事な部分は作り終わっているので、もうそれ以降は障がいがおこることはないので、そこまで気にしなくていいのかな、と思います。まあ、隔離した方がいいと思いますけど。


――とにかく免疫があるかどうか分からない人はワクチンを打ったほうがいいということですね。

そのとおりです。女性で既に妊娠したことのある方は、今の日本だとほとんど場合、妊娠中に、風疹の免疫があるかどうかの検査をしています。さっきの質問のかたも検査をしていましたよね。(血液検査の)「風疹HI」という項目ですね。この項目が、「16倍」以下、つまり「8倍未満」「8倍」「16倍」という数字だった人は(出産後に)ワクチンをうちましょう、と勧められています。なので、今からまた妊娠をするつもりがあるんでしたら、その項目をもう一回みてもらって、「8倍未満」「8倍」「16倍」の人はワクチンをうつ。「32倍」「64倍」「128倍」…とかはOK、ということになっています。

意外と検査結果のフィードバックで医師がいう「問題ない」が「免疫があるから問題ない」と言ってるんじゃなくて、「(妊娠中の)今は風疹にかかっていないから(今回の妊娠は)問題ない」といってスルーされているときがあるんです。産婦人科の医師といえども、予防に一生懸命じゃないと、「この妊娠が終わればいいじゃない」みたいな感じで検査結果を伝えている場合があります。そうすると「問題ない」の意味合いが違うので、自己防衛のためにはその数字はみてもらいたいな、と思いますね。


――風疹抗体価HIの数値が「8倍未満」「8倍」「16倍」だった方で、出産して今授乳中という場合は、ワクチンを打っても大丈夫ですか?

授乳中でも打って大丈夫です。むしろ、授乳中の方は今妊娠する可能性は低いですし、ワクチン打って2か月は避妊が必要になるんですが、授乳中の方はその期間がとりやすいので、おすすめです。ぜったい打った方がいいです。次の妊娠のときに、風疹にかかって赤ちゃんに障がいが出たという例が、今回の流行でも2例くらいあります。つまり、上のお子さんのときに免疫が低いのがわかっていたのに、ワクチンをうたずに妊娠して、風疹にかかって先天性風疹症候群だったというのが、昨年秋以降に確認されている8例のうち2例がそうだったと思います。


――ワクチン接種後の避妊が必要という話ですけれども、男女ともに、ですか?

男の人は避妊をする期間を設ける必要はありません。男の人はお腹の中に子どもが入ることはないので。女性は、ワクチン接種後2か月間避妊をすること、となっていますね。


――ではワクチンを打とう!と思ったときに、どこでうてるのでしょうか?

だいたいワクチンがあるのは、小児科です。内科でもあるところもあります。婦人科もおいてあるかもしれません。いずれにしても、だいたいの病院は、予約をしてもらうようにしているところが多いです。なぜかというと、ワクチンの在庫がないと(突然来院されても)うてないですし、今希望者も増えているので、ちょっと流通が逼迫していてですね、病院によっては届いていなかったりするんですね。

それと、今流通しているのは「風しん麻しんワクチン(MRワクチン)」という混合ワクチンです。前は風疹の単独ワクチンもあったんですけど、もう在庫がないようです。風しん麻しんワクチンの方が圧倒的に生産量が多くて、今、風疹の単独ワクチンはほとんどなくなっています。麻しんというのは「はしか」です。このMRワクチンなら風疹だけでなく、はしかも予防できます。はしかは、かかること自体がとってもこわい病気です。はしかにかかると赤ちゃんは…1000人に1人くらいは亡くなってしまう、それくらいこわい病気なので、どうせならこの混合ワクチンをと勧めています。それが今10000円くらいですかね、高いので二の足を踏むかもしれませんけど、そういう不安な思いをするよりはいいと思います。


――ワクチンの副反応が心配なんですけど…?というご質問もいただきました。

「風疹麻疹ワクチン(MRワクチン)」というのは、非常に安全性が高いことがわかっていて、注射を刺したところに発赤がおきたり、痛みがあったり、熱をもったり、あと実際に発熱するようなときも十数パーセントくらいあるのはわかっています。ただ「ワクチンを打つリスク」と「ワクチンを打たずに、その病気にかかってしまうリスク」を比べて判断するものであって、ワクチンというのは、うたずに直接かかるよりも、うつほうがいろんな意味で利点が多いということがわかっている、そういう予防法なんですね。

なので、ちょっと発赤があるとか、ちょっと数日熱が出るとか、そういうものよりも、かかって赤ちゃんに障がいがでたり、命の危険があったりすることのほうが何百倍もあぶないので、ワクチンのほうが有効と。完全に安全とは言いませんけど、(MRワクチンは)ワクチンの中でも非常に安全な部類です。お子さんは1歳と小学校入る前に打っているはずです。多くの子どもたちが打っていて、問題は起きていないので、まして大人が打って問題が起こるということはかなり低いと考えられますから、打ってもらいたいと思っています。


――今、産婦人科にお勤めでいらっしゃいますが、先生が接していらっしゃる中での事例をお伺いできますか?

検診に来ている妊婦さんの旦那さんがかかった、ということがこの1か月くらいで2人いるんですよ。他にも、57歳の妊婦さんの実の父親、つまりお腹の赤ちゃんのおじいちゃんがかかってしまい、どうしようという事例もありました。とにかく、「男性」がうたなければどうしようもないんです。もちろん、今から妊娠しようと思っている女性が第一ですけど、この流行を止めるためには男性がどれだけワクチンをうつかということにかかっていますね。おじいちゃんたちも、10000円くらいかかってしまいますが、赤ちゃんのかわいい服を買うくらいならワクチンを打ってほしいですね。

また、現実的には中絶も増えています。可能性があると言われた時点で中絶を選ぶ人がある一定数いて、風疹が流行する年には中絶が増えます。


――今、あらためて自分のパートナーにしっかりワクチンを打ってもらおう、と思っている女性も多いと思います。それを伝えようとしても、いろいろな反応があるかもしれません。「関係ないよ」というように思う方もいらっしゃるかもしれないんですが、太田先生は仕事をする人としての「リスクマネジメント」という意味合いでも対策が必要、と訴えていらっしゃいますよね?

もし風疹にかかったら、1週間くらい出社停止になるわけです。そのこと自体が、責任をもって仕事をしていると言えるのか、というのが一つと、社内で感染が広がって、業務が回りにくくなったというような事例もあったりします。また、同じフロアに妊娠中の女性がいる「かもしれない」し、今から新しくパパになる人もいる「かもしれない」のに、もし自分が風疹にかかって、うつしちゃって、…もし万一ね、そういう障がいをもった赤ちゃんがうまれてしまったときに、「ごめんね」で済ませられるんですか?っていうのもありますね。

まあそこまで言わなくても、企業が新型インフルエンザの流行のときに事業を継続するためにいろんな防護策を出していたんですね。それと同じで、感染症を防いで事業を継続するというリスクマネジメントという面でも、できたら企業の経営者とか、そういうリスク管理を担当している人には、あらためて考えてもらいたいです。そして、社員にワクチンを打って予防をするように勧めてもらいたいと思います。顧客を訪問したときに、感染させてしまった事例もあります。既にYahoo!など一部の企業では社員のワクチン接種に助成金を出したりするところも出てきています


――経営者には情報提供や可能であれば助成制度、仕事を途中で抜けて接種しに行くことを認めるといった対策をとっていただきたいですね。

そういう意味では打つ「場所」と「時間」が取れないという問題があると思うので、例えばこの西東京の近くでいうと、立川と東中野にある「ナビタスクリニック」はエキナカにあり、夜9時まで診療していて、ワクチンの在庫も比較的豊富にあるようです(在庫状況は変動があるかもしれないので、事前の確認をお勧めします)。夜遅く、21時までやっているので、ビジネスマンにとってもいいんじゃないかと思います。

※ナビタスクリニックは川崎にもあります。


●4/12(金)太田先生より追加情報いただきました●

都内の大手町アビエスクリニックにてMRワクチンを積極的に扱っていらっしゃるそうです。

MRワクチンが10000円弱とのことです。夜7時まで診療(土曜日は午後1時30分まで)です。

東京メトロ大手町駅 C2b出口より直結

03-5224-6636


――それ以外の病院でも、打てる場所は各所にあるので、電話で確認、予約をとったうえで、来院ということですね。もうまさに「待ったなし」ということですので「では来週にでも~」などと先延ばしにせずに、すぐに動いていただいたほうがいいということですね。

はい、接種してから効果が出るまでに2~3週間かかると言われていますので。


――万が一かかってしまったら、どうしたらいいですか?

それはもう、家にこもってもらいたい。家から出るな、ってことですね。この風疹の癖の悪いところは、さっき言ったように症状が軽いので、ぶつぶつが出ていてもマスクで顔を隠して出歩いたりしている人がいるんですよ。治りきってないのに、3日くらいでそこそこ落ち着くみたいで、そうすると出歩くんですよね。感染させるかもしれないのに…。そういうところでもイヤな病気なんですよね。症状が重ければ出られないですけど、軽いんで。

それと、ぶつぶつが出ない人もいるので、感染していることがわからないで出歩いているというケースもあります。とにかく、かかってしまったら、会社にも行かず、家から出ないでもらいたいです。マスクをして。


――では最後に一言お願いします。

未来の赤ちゃん、これからうまれる赤ちゃんが、風疹のために、目が見えないとか、耳が聴こえないとか、心臓に穴があいて手術が必要とか、そういう状況になることを防ぎたいと思います。

予防できるんです。一人もそういう状態でうまれさせないことはできるのに、その手段がもうあるのに、そういう時代になっているのに、まだ今でもうまれているという、そういう状況。それは日本という先進国として一体どうなんだろうか、と本当に思うし、それをもうゼロにしている国もあるんですよね。なので、ぜひ聴いているみなさん、ご家族にワクチンを打ってもらって、そういう赤ちゃんをゼロにしてもらいたいですね。

あと、追加で言うと不妊治療の人でワクチンを打っていないひとがけっこういるんですよ。今から妊娠することがわかっているわけですから、ワクチンを打ちましょう。ワクチンを打った後の避妊期間がいやでワクチンを打たずにいる人もいますが、不妊治療を2か月間中断してでも、大流行している今年はワクチンを先に打った方が良いと思います。顕微受精後に妊娠したのに、夫が風疹にかかってしまい妊娠初期を泣きながら過ごした人もいます。不妊治療でやっと赤ちゃんができたのに、中絶を含むような説明をするのは、もうやりたくありません。


まとめ

●妊娠を考えている女性、将来妊娠する可能性のある女性は必ず対策を

・ワクチンを接種したら、女性は2か月避妊が必要。授乳に関しては問題ない。大流行の今は不妊治療中の人もワクチンを接種し、避妊期間をおいて治療を再開することを勧めます

・妊娠経験のある方は、妊婦検診の「風疹抗体価HI」の数値を確認。「8倍未満」「8倍」「16倍」の方は免疫として不十分


●男性がワクチンを接種しなければ、この流行は止まらない!

・確実にワクチンを2回接種した/または確実に風疹にかかった(視診ではなく血液検査での判定)という履歴のある人以外は対策が必要な人と認識してください。

・免疫をもっている人がさらにワクチン接種をしても無害。まずは検査をして…と時間をかけるより、最初から接種してしまったほうが早く対策でき、費用も節約できる。

・ワクチン接種後、免疫ができるまでの2〜3週間のあいだにかかってしまう人も出ているので、インフルエンザと同じように飛沫感染予防を。



***


長文をお読みいただき、ありがとうございました。

ご自身やご家族が対策(ワクチン接種)の必要があるかどうか、ご判断いただけたかと思います。
ぜひ先延ばしにせずに今すぐアクションを起こしていただきたいと願っています。


★補足★

NHKでは「ストップ風疹〜赤ちゃんを守れ〜」というニュース特設サイトが設置されています。

こちらも詳しく分かりやすいですし、随時新しく報道されたニュースへのリンクも追加されています。

また、具体的に生まれた年別に要注意の度合いも記載された情報も参考になりますが、この点について太田先生にお伺いしたところ、「『集団接種が行われていた』とされる時代の方でも、ちゃんと推奨通りにワクチンやっている人ばかりではない」そうです。本文中で57歳男性がかかった事例というのもありましたね。

実際私も中学校のときに学校で女子は集団接種した世代ですが、「小さい頃に風疹にかかりました」と申告して接種していない人がたくさんいたと記憶しています。この「小学校のときに〜」が誤診かもしれない、というのは本文でお読みいただいたとおりです。太田先生は 「怪しい人、不確実な人はワクチンを打つ、というのが基本ですから、年代によって安心しすぎるのはよくありません」とおっしゃっていました。

  

2013年6月5日水曜日

◆2013年6・7月 マドレボニータ各種講座の開催予定◆

2013年6・7月の各種講座開催予定

おもに吉祥寺エリアでの開催予定を一覧にしております。
全国の教室(「産後のボディケア&フィットネス教室」「にんぷクラス」)の
開催一覧はコチラをご覧くださいませ。

ぜひお早めに手帳にチェックを☆
お申込みを心よりお待ちしております。

【産後クラス】
●吉岡マコの≪産後のボディケア&フィットネス教室≫(4回コース)

6月 6・13・20・27日(木)10:00-12:00【満席です】
7月 4・11・18・25日(木)10:00-12:00【受付中☆】

※7月コースは2012年12月27日以降に
生まれた赤ちゃんは4回通してご一緒に参加できます。
(会場:スタジオアムリタWEST地下1階 講師:吉岡マコ)


【ダンス】
5/9・23、6/13・27(木)13-15時 踊れるカラダづくり講座 ≪4回コース≫
踊る楽しさと、全身をおもいっきり使う爽快感をめいっぱい味わえます!
※単発での受講も可能です。お申込時にご希望の日程をお知らせ下さい。
(会場:スタジオアムリタWEST地下1階 講師:吉岡マコ)


【ダンス】
●6/17(月)1330-1500 踊れるカラダづくり講座 ≪超基礎≫
ストレッチと筋トレ中心のメニューです。
踊れるカラダになるための基礎をみっちりやります。
(会場:スタジオアムリタEAST 講師:白石あすか)


【講座】
●7/1・2(月・火)10:30-16:30産後プログラム指導法集中講座2DAYS
4回コースの構成や内容の詳細、プログラムの根底に流れる理念・フィロソフィー、
レッスン運営の舞台裏やからくり、そして指導者に必要な産後の運動生理学や
解剖学の知識などを集中的に学ぶ、密度の濃い2日間です。
(会場:スタジオアムリタEAST2階ほか 講師:吉岡マコ)


【エクササイズ】
●7/22(月)10:10-12:00 ボールエクササイズ講座/ウォーキング講座
産後クラスを卒業したら、ぜひこちらへ。
ボールエクササイズとウォーキングのみの講座です。
「体の軸を鍛えたい」「美しく歩きたい」という方はぜひ☆
※ボールエクササイズのみ、ウォーキングのみの単発受講も可能です。
(会場:スタジオアムリタEAST2階 講師:白石あすか)


各講座タイトルをクリックしていただくと詳細ページをご覧いただけます。
お手数ですが、お申し込みフォームへのご記入をお願いいたします。

みなさまのご参加を心よりお待ちしております!!


(文責:マドレボニータ事務局)