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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2017年4月19日水曜日

【マドレ☆タイムズvol.47】育休中の「取り組む産後ケア」がもたらすインパクトが明らかに!

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マドレ☆タイムズ

NPO法人マドレボニータ
http://www.madrebonita.com?=vol47
≪メールマガジン vol.47≫
2017年4月19日(水)発行
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*このメールはマドレボニータの教室・講座にお申込みくださった方とNECワーキングマザーサロンまたはサミットにご参加いただいた方、メールマガジンの購読をお申込みくだーさった方にお送りする、「マドレボニータのことがもっとわかる!」月刊メールマガジンです。

≪Contents≫
【1】NECワーキングマザーサロンNEWS ~サロン運営メンバー募集開始! ~
【2】インストラクター養成コースより~エントリーフォームをチラ見せ!?~
【3】育休中の「取り組む産後ケア」がもたらすインパクトが明らかに!~社会的インパクトレポート公表~
【4】マドレボニータよりお知らせ
【編集後記】私の職場復帰エピソード

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【1】NECワーキングマザーサロンNEWS ~サロン運営メンバー募集開始! ~
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1)4/8(土)に、進行役候補、地域が発表になり、運営メンバーの募集が始まっています!
今年は、北は北海道から、南は名古屋まで13地域での開催。
初開催の地域もあり、ここからまた地域での交流が生まれていき、「安心して自分の想いを話し、聴き、繋がれる場」ができるのだと思うと、ワクワクしちゃいますね(^^)

運営メンバーは、サロンの現場を作っていく仲間。
会場を予約し、告知し、開催し、どんな場だったか、より良くするためには何ができるかを振り返り、また開催していく。
その繰り返しの中で、メンバー間の「今」を共有しあい、それぞれの模索を聴き合い、応援しあう関係が生まれていくのが、運営メンバー参画の一番の醍醐味かもしれません。

こちらのブログに、運営メンバーはどんな事をするのか、今後のスケジュールなど詳しく書いてありますので、ぜひご一読下さいね。
運営メンバーの申し込み〆切は、4/24(月)正午です。
http://blog.canpan.info/wms/archive/1933

2)細川朋美さん(ともみん)インタビュー後編をお届けします。8期で好評だったチーム横断Skype誕生のいきさつ、サロン参画、子どもの成長と共に変化してきたお子さんとの関係性など、お話し頂きました。

<細川朋美さんインタビュー>

ーサロンに参画する中で、工夫した点や大変だった点はありますか?

自分が参画しているチーム内だけではなく、他チームとの交流もできる環境づくりです。
7期から何か繋がる方法はないかなと全体サポートチームで模索し始め、8期ではかなり多くの人が繋がれたのではないかと思っています。住んでいる地域が広範囲なため自宅で手軽にできるSkypeを活用し、「メンバーズSkype」というメンバーが自由に参加できる会を半年間で20回ほど開催することができました。

大変な点と言えば、基本的に休日の朝の5時からだったため「明日の朝、起きれるかな?」という不安と戦うことと、人と話すことが苦手、初めましての方に緊張することという点でした。もちろん進行するという点でも緊張するので大変でした。

ー半年で20回とはすごいですね。なぜ他チームの人と交流を?

自分が進行役の時に他のチームのサロンに興味も持ち、自分のサロンも含め21回のサロンに足を運んだことがきっかけでした。
色んなサロンに参加するたびに新しい発見がありました。
一つ目は同じ研修を受けているはずなのに同じサロンとういのが一つもなく、メンバーみんなが色々なアイデイアを持ち寄り工夫していました。それをお互いで共有できたらこのプロジェクトがより良いものになるのでは思ったからです。
二つ目は他チームの人との出会いが本当に刺激的で、これはチームの中だけで半年間を終わらせるのはもったいない!!と強く思ったからです。

ー家族はどのようにサロンの活動を受け止めて、応援してくれていますか?参画当初からどのように変化してきていますか?

実は、子どもを夫に預けて自分のために出掛けるということを初めてしたのがこの活動でした。
参画当初は、私一人が出掛けるとなると子どもたちがグズり泣くので、当日まで出掛けることを話さず起きる前にそーっと家を出ることを選んでましたが、だんだん子どもたちの成長と共に、夫と子ども3人で楽しむということも自然な事になってきました。
最初の参画時は年長だった娘も今年は小学5年生、しっかり者なので色々プロジェクトの相談をするとなかなか鋭い回答をくれたりするようになりました。
例えばサミット前日に、私が何を着ていこうと一人ソワソワしていると「雑用係なんだから絶対ズボンだよ」と声をかけてくれたり(実際に脚立を使用する作業があったので大正解でした!)、NECワーキングマザーサミット終了後には、キッズ携帯から
娘)「どうだった?無事に終わった?」
私)「終わったよ」
娘)「良かった!」
というメッセージをくれたりました。
振り返ればいつのまにか応援してくれるようになっていることが本当に嬉しいです。

ーサロン参画以来、ともみんご自身も、サロンのプロジェクトも、ご家族も素敵に変化しているご様子が伝わってきました。

このインタビューのおかげで自分の色々な気持ちを思い出すことができました。こんな機会をいただけたこと本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


ともみん、ありがとうございました!
今年は新しくできたプロジェクト本部チームのメンバーとして参画するともみん。
プロジェクト本部チームのイメージ、「縁側」にともみんがいると思うと、それだけでほっとするメンバーがたくさんいると思います。

サロンプロジェクト、いよいよスタートします。
今期も、旬な情報をこちらのメールレターにてお届けしていきますので、お楽しみに!

【文責:ワーキングマザーサロン全体サポート 広報チーム 鈴木美穂】

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【2】インストラクター養成コースより~エントリーフォームをチラ見せ!?~
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いよいよ4/12をもってエントリーを締め切りました!マドレボニータ准認定『ボールエクササイズ指導士』養成コース2期。東京・名古屋2会場での養成コースに続々とエントリーをいただいております!ここから選考に入らせていただくのですが、選考にあたる講師陣一同もかなり緊張しているところです。
さて今回は、そんな養成コースのエントリーフォームをチラ見せ!?したいと思います☆エントリーにあたってどんなことを聞かれるの?なぜ事前課題があるの!?などなど、今後、マドレボニータのインストラクター養成コースにエントリーを検討している方にもぜひチェックしていただきたいと思います!

≪将来的なキャリアプランも!?≫
動機や意気込みだけでなく、養成コース終了後のキャリアプランも記入いただきます。マドレボニータのインストラクターは資格ではなく、職業。だからこそ、認定資格をとって終わり!ではなく、これからどう働き、どうキャリアを積み上げていくのか?も一緒に考えていきたいという意図です。

≪養成コースが始まる前から実技課題!?≫
エントリーフォームの記入だけでなく、インストラクターとして必要な基礎身体スキルを確認するために動画課題も提出いただきます。説明会の時にはできなかったことがエントリーまでにどう自分の体に向き合い、変えることができたか?養成コースに入る前からすでに鍛練の時間は始まっています。

≪パートナーからのコメントも!?≫
配偶者のいらっしゃる方にはパートナーからも「夫婦ともに働くことについて」「子どもを預けることについて」「夫婦のパートナーシップについて」などの想いや価値観を書いていただいています。養成コース期間中はもちろん、インストラクターとして働く上で一番身近にいるパートナーの協力なくしては日々の活動はできないからです。今回エントリーくださった方の中にも、これを機に産後には話せなかった想いを夫婦で泣きながら共有することができた!という方も。涙!

来月から早くも養成コースがスタートいたします!次号では養成コース生をご紹介できるかと思いますので、引き続きみなさまからの応援をお願いいたします!

▼ボールエクササイズ指導士養成コースについての詳細はこちら↓
http://bit.ly/2jfmDje

【文責:産後セルフケアインストラクター 中桐昌子】

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【3】育休中の「取り組む産後ケア」がもたらすインパクトが明らかに!~社会的インパクトレポート公表~
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2016年7月から2017年3月まで実施された内閣府「社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査」に、マドレボニータは社会的インパクト評価を自ら実践してみる社会的企業3法人の1つとして参画しました。昨年末に実施したWEBアンケートでは多くの方に回答や拡散のご協力をいただき、本当にありがとうございました。
このほど、その評価結果がまとまり、「インパクトレポート」として内閣府NPOホームページにて公表され、マドレボニータからも本日プレスリリースを行いました。

今回の取り組みにより、「育休中の『取り組む産後ケア』が『よりよい復職』に必要な力をもたらす」ということが明らかになりました!
例えば、「産後ケア教室」の受講者は、非受講者と比べて…
・「復職に向けての前向きな気持ちをもつようになった」が約2倍
・「パートナーを本当に愛していると実感するようになった」が約3倍多い
という結果がでました。

このような「復職によい影響を与える」と考えた38項目のうち、32項目で非受講者よりも統計的によい変化が起きているという有意差が確認できました。この38項目を一覧にした表が興味深いと好評です(下記のブログ記事やインパクトレポートに掲載しています)。

プレスリリースやブログ記事にて、概要をぜひご覧ください!また「インパクトレポート」はやや分量が多めですが、わかりやすくまとめましたので、関心ある方にはぜひお読みいただきたいです。レポートの巻末には受講者4名と法人向けプログラム導入企業の人事担当者への熱いインタビューも掲載しています。「何となく感じていたことが言語化されている!」「企業の視点からの評価ポイントも興味深く、納得!」とお楽しみいただけると思います。

▼プレスリリース(PDF)
http://bit.ly/2pf38gs
▼ブログ記事(プレスリリースよりもう少し詳細を掲載)
http://madrebonita.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html
▼インパクトレポート(内閣府NPOホームページ内)
https://www.npo-homepage.go.jp/toukei/sonota-chousa/social-impact-chousa-h28/social-impact-chousa-h28-4

【文責:マドレボニータ事務局 太田智子】

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【4】マドレボニータよりお知らせ
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☆『まどれ暦』にて全国のマドレ関連の講座・イベントを一覧でお知らせしています。
 ぜひチェックしてご参加ください!
http://madrebonita.blogspot.jp/2015/09/2015910.html

☆『マドレ基金:産後ケアバトン制度』ご利用・ご支援のご案内☆
以下にあてはまる方は「産後ケア教室」受講料の全額補助や介助ボランティアによるサポートが受けられる場合があります。

多胎児の母/ひとり親/障がいのある児の母/早産児・低出生体重児の母/出生後から生後180日の間に連続21日以上入院中または入院した児の母/10代の母/妊娠22週以降に連続45日以上入院した母/東日本大震災で被災し、避難中の母

▼『マドレ基金:産後ケアバトン制度』詳細はこちらからどうぞ
https://www.35.madrebonita.com/madre-carebaton

☆会員制度のご案内☆
マドレボニータでは会員(正会員・賛助会員・法人会員・マドレ応援団)を募集しております。
機関誌『マドレジャーナル(正会員限定)』や会報・メールレターをお届けするほか会員さん限定イベントや、プロジェクトへもご参加いただけます。

▼会員制度の詳細・お申込みはこちらからどうぞ
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=139?=vol47

☆「妊娠した」と聞いたらご紹介ください!アプリ「ファミリースタート」
マドレボニータの産後ケア教室がお近くにない方も、セルフケアや
産後の過ごし方を事前に知って準備しておくことができます。
▼アプリご紹介サイトはこちら。ぜひダウンロードしてみてください。
http://www.35.madrebonita.com/familystart


【編集後記】テーマ「私の職場復帰エピソード」
◎マドレボニータ事務局は日頃の働き方も柔軟なら、復職のときもフレキシブル!本格的な職場復帰は4月、産後8ヶ月だったのですが、産後4ヶ月頃からこれは行っておきたいという仕事関連のイベントや助成いただいている企業との打合せに月1回程度業務として参加していました(もちろん子どもは預けてです!)。Facebookのグループに復職数ヶ月前から目を通し、何となく今こんな動きがあるんだなということが把握できたのも良かったです。もちろん、それができたのは職場の理解はもちろんのこと、やはり前提として産後の「取り組むケア」で心身のダメージからの回復ができ、復職への意欲がもてたから。そんなマドレボニータのプログラムの効果を定量的に明らかにした「社会的インパクト評価」、ぜひレポートをご覧くださいね★(太田智子)

◎一人目の産後には戻る職場もなく、不安な気持ちでいっぱい...という状況でしたので、職場復帰という体験は二人目産後の一度だけ、産後4ヶ月での復帰でした。早く復帰するのは赤ちゃんが可哀想だよ~とは言いません(むしろ、みんなに可愛がってもらったので良かったです)!ただ、早めの復帰をする方は、教室でリハビリをしたとしても「産後」だということを忘れないでください。疲れやすいです!仕事の調整をしたり、一気に詰め込まないように意識してくださいね~。(竹下浩美)

◎3回の復職経験(一人目産後は専業主婦でした)を通してわかったのは、復職後1か月目位に疲れがドーンと来る!新しい生活(保育園、学童、仕事)の緊張の糸が切れて、子どもよりも自分が体調を崩してしまう。そのため、産後1年は復職しつつも、「まだ私は産後1年の体!」と言い聞かせながら、お昼寝を積極的にしていました。…ってコレは自営業だからですねw!土日もイベントを入れずに子どもと一緒に休養の日にあてるのもお勧めです。(吉田紫磨子)

▼よろしければ以下のフォームよりご感想をお寄せください。
ボニータさんへの質問も受付中です!
http://goo.gl/qBTrEL

▼バックナンバーはこちら
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=13079

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【 編集発行 】特定非営利活動(NPO)法人 マドレボニータ
(マドレタイムズ編集部/卜部眞規子・太田智子・北澤ちさと・白石あすか・竹下浩美・中桐昌子・ボニータ・吉田紫磨子・若菜ひろみ)
【公式サイト】http://www.madrebonita.com/?=vol47
【Facebook】http://www.facebook.com/NPOmadrebonita
【ツイッター】http://twitter.com/madrebonita
→メルマガの感想をハッシュタグ「#マドレタイムズ」にてお寄せください!
【お問い合せ】info@madrebonita.com(事務局)
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育休中の「取り組む産後ケア」が「よりよい復職」に必要な力をもたらす〜マドレボニータの「社会的インパクトレポート」公開〜

NPO法人マドレボニータは、2016年7月から2017年3月まで実施された内閣府「社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査」に、社会的インパクト評価を自ら実践してみる社会的企業3法人の1つとして参画しました。
このほど、その評価結果がまとまり、「インパクトレポート」として内閣府にて公表されました。今回はその概要をご報告したいと思います。

今回の評価のテーマは「マドレボニータの産後の取り組むケアが『復職』にどのような影響を与えているのか?」


仕事をしている女性にとって、産後は「産育休中」です。妊娠から産後にかけて仕事を辞める人の比率はまだ約6割ですが、徐々に少なくなってきています。育児休業制度が整備され、復職を希望する社員の復職率は100%に近づいている企業もあります。

一方「女性社員の意識や意欲」に悩む企業が約半数にのぼる、育休中の女性側は「育児と仕事の両立」や「復職」への不安を抱える、といった調査結果もあります。企業にお話を伺っていても、課題感は「育休をとって復帰する」ことから「復帰後の働きかたの質」へと移ってきていると感じます。

では「女性が子どもをもってもその人らしく力を発揮して働き続ける」、そのために打てる手はいつから何ができるのでしょうか?
まだまだ「復職後から」と考えられがちなのですが、その手前の「産後」、「産休・育休」の過ごし方が復職後の働き方の土台をつくっていると私たちは現場で多くの産育休中の女性に接し、実感しています。

そこで、今回の評価の目的は、「産育休中の女性がマドレボニータの『産後ケア教室(4回コース)』を受講することで受講後、復職まで、復職後のそれぞれの期間に良い状態、変化が起きていることを明らかにする」としました。そのことにより、「産後ケアは母子保健だけでなく、女性活躍推進の観点からも重要!」ということを示したいと考えました。



社会に「産前」ケアは増えてきましたが、「産後」ケアはまだ少なく、取り組まれるようになっているのも産褥期(産後約6〜8週)のケアが中心です。産後の知識があると行動が変わり、行動が変わればその人のその後の生き方、働き方、パートナーシップが変わります。産後ケアの重要性をより広く知ってもらうためにも、「復職」を切り口に、「取り組む産後ケア」によって生じる効果を測りたいと考えました。

今回の評価プロジェクトでは2016年12月から2017年1月にかけて、育休を経ての復職経験者(受講者538名、非受講者351名)へのWEBアンケート調査とヒアリング(受講者4名とマドレボニータの法人プログラム導入企業2社)を行いました。産後ケア教室の受講者だけでなく、受講されずに復職している方にもアンケートをしたことが今回の大きな特徴です。
 

「産後ケアプログラム」の受講者は、非受講者より「復職」に向けての前向きな気持ちをもつようになった」が約2倍、「パートナーを本当に愛していると実感するようになった」が約3倍多い

前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ評価結果のご紹介です!

アンケートの回答を集計したところ、受講後/復職まで/復職後のそれぞれの時点で、復職に良い影響をもたらす変化が引き起こされていることがわかりました!

さらに、受講者で良い変化が起きた人の比率を非受講者と比較すると、38項目中36項目で良い変化をした比率が上回り、32項目で統計的有意差がみられました

例えば…
「『復職』に向けての前向きな気持ちをもつようになった」は約2倍、
「パートナーを『本当に愛している』と実感するようになった」は約3倍多いという結果が出ました!

 項目の一部をご紹介します。
  • 受講後
    • 育児への極度なイライラ感や不安感が解消した:44.3%(非受講者23.5%)
    • パートナーを「本当に愛している」と実感するようになった:58.8%(同19.2%)
    • 「復職」に向けての前向きな気持ちをもつようになった:75.7%(同38.6%)
  • 受講後から復職まで
    • 健康のためや不調の兆しを捉えてのセルフケアを心がけるようになった:92.0%(同 60.6%)
    • 「育休中に復帰後の自分の価値を高めることをしよう」という気持ちになった:77.3%(同 52.6%)
  • 復帰後
    • 限られた時間のなかで、うまく他のメンバーのリソース(時間や能力)も活かしながら、成果を上げることができるようになった:75.2%(同62.5%)
    • パートナーとの協力体制が築けていると感じる:87.0%(同 79.5%)
    ※「変わらない(もともとよい状態だった)」という選択肢を設けた問いはその選択肢の回答者を母数から除いて比率を算出しています


    グラフでもいくつかご覧ください。円の外側が受講者、内側が非受講者です。赤〜ピンクの「よい状態に変化した」の比率の差だけでなく、青系で表示された「変化しないまま」の比率の差もご注目ください。


    このように項目ごとに比較をした結果を、受講後から復職後まで3つの時期にわけて整理したのが、こちらの図です。数字や色分けの見方の詳細は「インパクトレポート」でご紹介していますが、オレンジ色の項目が、特に非受講者との変化の比率の差が大きかった項目となります。


    わかったことをまとめると、こうなります。

    出産後にその人が抱える課題が解決され、社会復帰に向けての意欲と応用可能な力を獲得し、必要なアクションがとれるようになる


    育休初期と後半、復職後では課題も必要なことも変わっていきますが、それぞれで必要な力や変化がもたらされているということがわかりました。
    加えて、「望ましくないままの人を減らす」という「底上げ」のインパクトがあることも強調したい点です。

     また、特に「応用可能な力」については「得られてよかったこと」として受講者へのヒアリングでも挙げる人が多かったです。


    今回既にマドレボニータの法人向けプログラムを導入されている2社、株式会社商船三井さまとソシオネット株式会社さまにもヒアリングをさせていただきました。

    私たちが想定していた導入のメリットや期待を超えた内容もあり、あらためてマドレボニータのプログラムが提供しうる価値について認識する機会ともなりました。アンケート結果や個人ヒアリングの内容と照らし合わせても、「産後ケア教室」がもたらす変化はこれらの企業さまからの期待との相違はないと考えます。 
     

     「産後の取り組むケア」は、母子保健と女性活躍推進のどちらの領域でもインパクトをもたらすことができる

    今回このことが定量的にも明らかにできたと思っています。しかし、現在はまだ母子保健でも「産後ケア」として注目されているのは一部の領域であり、女性活躍推進においてはほとんど注目されていないといってよい状況です。今回明らかになったことを活用して、「取り組む産後ケア」が女性活躍推進においても重要なポイントだということの認知を高めていきたいです。

    また、今回「望ましくない状態のままの人」を減らすことができる点も明らかになりました。このことは、育休中のケアを個人任せにせず、コミュニティ(企業や自治体)全体でケアをすることをお勧めする理由としてしっかり伝えていきたいと思います。

     


    「産後の取り組むケア」を企業の復職支援施策に活用しませんか?

    今回インタビューにご協力いただいた株式会社商船三井さま、ソシオネット株式会社さまに導入いただいている「復職支援プログラム」はこちらにてご紹介しています。お気軽にお問い合わせください。産後ケア教室で実際に復職の準備ができたという個人の方は、ぜひお勤めの企業の担当窓口に導入のご提案をお願いします!


    詳細レポートを内閣府NPOホームページで公開しています。受講者と企業人事インタビューも掲載!

    冒頭でもお知らせしましたように、このページでは評価結果のダイジェストをご紹介しましたが、詳細はインパクトレポートとして公表しております。
    巻末には受講者と導入企業のインタビューもほぼ全文掲載しています。企業の人事・ダイバーシティご担当者の参考にしていただきたいのはもちろん、当事者である産前・産後の方やパートナーが復職を見据えてどう産育休を過ごしたいかを考える際のヒントにもなりますので、ぜひお読みください!

    ▼インパクトレポートの閲覧やダウンロードはこちらから
    内閣府NPOホームページ|社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査


    2017年4月7日金曜日

    【産後ケアバトン+制作日誌】アプリバージョン2.0リリース


    〜 産後クライシスを予防したい 〜

    『妊娠・出産準備アプリ ファミリースタート』が より使いやすくバージョンアップいたしました

    2017年4月7日

    NPO法人マドレボニータ(代表:吉岡マコ、以下マドレボニータ)は、2017年4月4日に、妊娠・出産準備アプリ「ファミリースタート」のバージョン2.0をリリースいたしましたのでお知らせします。

    ファミリースタートとは

    これから出産を迎える夫婦が新たな家族との生活をスタートするための準備アプリ(無料)です。

    特徴

    ・妊娠中に準備すべきことを効率的に管理
    ・妊娠中から産後まで、役立つ情報が満載
    ・赤ちゃんと自分の変化を写真で一覧
    ・チームを作ってみんなで使える、連携・共有機能

    開発背景 〜産後クライシスを予防したい〜

    2015年3月に閣議決定された少子化対策大綱には「産後ケアガイドライン策定検討」が掲載され、妊娠・出産包括支援モデル事業の説明資料には、「少子化、核家族化、地域のつながりの希薄化等により、地域において妊産婦やその家族を支える力が弱くなってきており、妊娠・出産・子育てに係る父母の不安や負担が増えてきていることから、より身近な場で妊産婦等を支える仕組みが必要である」と明言されています。

    しかしながら、産後女性からは「妊娠中にどのような備えをすれば産婦とその家族が心身ともに健やかに産後を過ごし、育児をスタートできるのかを知らなかった」「夫婦での協力が想像以上に必要なことがわかっていなかった」という声も多数聞かれます。

    産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む「産後クライシス」という課題は、近年の産後ケアの重要性に対する認知とともにより広まってきています。
    アプリ「ファミリースタート」は、産後クライシスの予防に寄与します。

    バージョンアップの概要

    パートナーと一緒に取り組める仕組みを強化しました

    アプリにパートナーを招待しやすくし、パートナーと協力して出産と産後の準備に取り組む仕組みを強化しました。

    産前・産後にすべき項目をよりわかりやすくしました

    妊娠中の準備と産後にやるべきことを分けました。また、やるべきことのイメージをアイコン化し、より準備に取り掛かりやすくしています。

    チュートリアルの追加

    チュートリアルを追加しました。初回利用時にアプリでできることを確認できます。

    ホームの大幅変更による使い勝手の向上

    ホームに主要機能へのリンクを追加し、使い勝手を向上しました。ホームから各メニューへの移動がより簡単になりました。


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    「ファミリースタート」ダウンロードはこちら