Information

産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2012年6月18日月曜日

6/11マドレキャラバン~岩手県釜石市に産後ケアを





岩手県釜石市平田にある仮設住宅での一夜が明けました。

IMG_0707.jpg
仮設住宅団地内の「ママハウス」は3kで、
キッズルーム、マザーズサロン、スタッフルームの3室。
マコせんせいと私はマザーズサロンに布団(1組のみです)を敷いて寝ました。
夜遅くまで代表若菜さんから団体運営について相談を受けまくり^^、新たな構想が。

IMG_0710.jpg
こちらの仮設住宅には、子ども服や、赤ちゃん服がたくさん干されていて、
たくさんの育児世代が住んでいるようです。

IMG_0725.jpg
隣には趣の異なる仮設住宅。こちらは車いすも並んでいて、
高齢者層が多く住んでいるようです。

IMG_0721.jpg
素敵な公園のようなスペースもあります。
右手前の通称タジン鍋(こと「みんなの家」)もステキでしたー!!
こんなところでワーキングマザーサロンを開催して、
帰りにママサロンに寄れたらいいね…と夢は広がります。

P1040447.jpg
本日の講座の会場(釜石働く婦人の家)に若菜さんの車で移動。
この講座は、釜石市の後援をいただいていて、会場も提供していただいてます。
海沿いには、まだまだ津波の爪痕が残っています。
大きな建物ほど、復興にも時間がかかります…

IMG_0734.jpg
開始前のひととき。若菜さんを囲んで準備しながらおしゃべり。
初めてあるいは2回目の保育でドキドキしているご参加者の方にも
「赤ちゃんが泣くのは、他人と母親としっかり区別がついているから。
賢い子だねー」と。

若菜さんいわく、分娩は生理的出産で、初めての保育は社会的出産。
赤ちゃんも泣いて、母も胸が痛いけれど、出産は痛みを伴うもの。
そして、その「初めて離れる」時間を先延ばしにしたところで、
子どもは泣く。

幼稚園に入る3才児だって、あるいは小学校に入る7才児だって、
それまで母から離れたことなければ泣く。
でもいつかはそれを経験するんですよね。
先延ばしにしたら、むしろ、母と離れることに、もっともっと抵抗を覚えると思います。

早い時期から血縁以外の人たちとも触れ合い、
血縁以外の人たちにもかまわれ、愛され、抱っこされる体験をもつことは、
その子の生きる力、人を信頼する力を育みます。
母親とべったりで、その母子が社会とつながらないことのほうが危険です。

IMG_0736.jpg
さてさて講座がはじまりましたー!!
前回もご参加された方からは、「腹直筋がすんごい筋肉痛になった!!」とご報告が^^。
2回目だからか(!)みなさんまーまー(!)上手に動けていましたよ!本当に。
初めての方もつられて、しっかり弾んでました。

P1040460.jpg
緊張よりも・・・
P1040469.jpg
むしろ楽しい!!

P1040484.jpg
噂の(!)腹筋エクササイズ!!
もう、みなさんオヤジのような声出しながら必死についていらっしゃいましたー!!

P1040491.jpg
コミュニケーションワークもすごい食いつき!!
「もっともっと前に知っていたら!!!」4人の子どもをもつMちゃんの言葉。
いやいや!!4人育てていても、まだ31才!!これからー!!

前回に続いて参加してくださったかたの談
「ちょっとイライラするとプンプンおばさんになっちゃうけれど、
そんなとき『ボニータ、ボニータ』と呪文のように唱えてる」
って。

夫や子どもに対して、本当に、好き好んでプンプンしてるわけじゃないし、
プンプンして自己嫌悪に陥って、一番苦しんでるのは自分。
でも、体がしんどくて、家事が山積みで、という状況ではどんな人でもそうなる。
そんな産後のマインドのからくりを理解できているだけでも、それを客観視できるからいい。

自分のことを客観的に見られると、深刻に悩みすぎることなく、
そんなプンプンしてる自分を、笑いとばせる。
これぞ「うつくしい母」が身につけたい器量。
母となったからこその、清濁あわせのむ美しさ。

P1040501.jpg
おうちでも引き続き行なえる肩こりケア!!
IMG_0756.jpg
お昼はママサロンスタッフのチャコさんが、なんとおいなりさん、
味噌おにぎり、塩麹の漬け物を作ってもってきてくれましたー。
保育ルームで一緒に☆

IMG_0754.jpg
おうちで赤ちゃんと二人っきり食べるのは寂しいし、
ボロボロこぼしたり、せっかく作った離乳食をなかなか食べてくれないのは悲しい。
けれど、こうしてみんなで食べるだけで、なんて楽しいんでしょう!!

P1040508.jpg
午後は子育て支援者向けの講座です。
出産後の女性のマインドについて、そのカラクリを理解することで、
「パートナーには思いやりをもって!感謝して」とか
「子育てが大変なのは今のうちだけだから」といった、
一時しのぎの精神論に逃げるのではなく、どう接するか。

そこからまずは学びます。



そして本日は実践的に「肩こりを自分の筋肉を使って治す」セルフケアを
伝授するスキルを身につけます。
「肩凝っててしんどいですぅーーーー」「あら可哀想、じゃ、もんであげるわね」
だけでは、これも一時しのぎ。

一方、肩を揉んでもらわなくても、自分で肩こりを癒すスキルを身につければ、
そのスキルはその人にとっては一生モンです。
そのためには、肩が凝るメカニズムをまずは学びます。
写真は解剖図をスケッチしながら、筋肉と骨の関係を学んでいます。

P1040517.jpg
実践編!私は肩こりまくってる産後女性の役です^^!!

今日はママサロンのスタッフの方達もご参加くださったのですが、
こうして産後女性の支援をするお手伝いをすることで、
その方達もエンパワーされていることが伺い知れました!!
すごい、みなさん生き生きと学ばれていましたーーーー!!!

次回は7月23日(月)。
たくさんの釜石周辺の方達に出会えますように!!



次回の日程は、7月23日(月)です。
同じく午前(10:00~12:00)は一般女性対象、午後(13:00~15:00)は支援者対象。

受講料は無料です。(Japanese Disaster Relief Fund Boston の助成を受けているため)

お申し込みは、コチラのお申込みフォームから。(PC・携帯共通)
※フォームにアクセスできない場合は、お電話またはファクスでもOKです。
 0193-55-5422(電話、ファクス共通)
 講座名、お名前、ご住所、電話番号、
 赤ちゃんの生年月日(同伴 or 託児希望の場合)、託児希望の有無 をお知らせください。

釜石や近隣にお住いのかた、支援に関わるかた、ぜひご参加ください!!

チラシはコチラ  >プレスリリースはコチラ


IMG_0767.jpg

帰りも在来線に1時間40分、新幹線3時間乗って帰ります^^!
こうして来ることができたのも、夫が子ども3人みていてくれたおかげ。
今日は月曜日なので、保育園のシーツ持ってったり、
小学生二人の上履きや体操着を忘れずにもたせたり。
そして帰りも6時にお迎えのため会社を早退。
みんなで近所のサイゼリヤってるそうです^^!本当にありがとう☆

(文責:吉田紫磨子)